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ファッションアイテムにおいて、今もなお数えきれないくらいある色のものがあることから「どんな色が自分に合うか」とか「こんな色にも挑戦したみたいな」などと色を選ぶ楽しさがファッションにもあります。
その中でも、「膨張色」と呼ばれる色のタイプはご存じでしょうか。
「膨張色(ぼうちょうしょく)」とは、赤や青といった有彩色が白に近いくらい薄く明度が高い色を指し、使われている色の面積が実際より大きく見えることをいいます。それに対し、有彩色が黒に近く明度が低い色を指し、使われている色の面積が実際より小さく見える色のことを「収縮色」といいます。つまり、白に近い色の服はサイズや着方によっては太ってみえる場合があり、黒に近い色の服は引き締まって見える場合があるということになります。
では、そんな「膨張色」な色の服でも太って見えるのを少しでも避けたい場合、どのように工夫すれば綺麗に賢く着ることができるのでしょうか。
結論を言うと、色の薄いアイテムほど裾をロールアップしたり、シャツやブラウスであればボタンをもう1段階開けるなどして「抜け感」をつくって遊ばせるのがおすすめです。
「抜け感」をもう少し具体的に言うと、単純かつそのまま服を着るのではなくあえて着崩してリラックスな雰囲気を演出する着こなし方をいいます。そのような抜け感があることで大人っぽくて上品に見せることもできるため、特に30代以降のファッションではかなりおすすめといってもいいでしょう。
下のコーディネートは私のインスタグラムから取り寄せたものになりますが、全体的に白やベージュ、肌なじみに近いオレンジといった明度高めかつ膨張色からなる配色になっています。しかも、白やベージュも肌なじみがよくデニムやその他の色物のボトムスと相性が良いものの、サイズや着方によってはやはり太って見えてしまう恐れもあるので、サイズ感や着こなし方は少しでも抑えたいところ。
まずは、ベージュのサロペットスカート。足首まであるマキシ丈のフレアスカートが特徴的なこちらのアイテムですが、やはりベージュのフレアがボリューミーでそのまま着ると幼くかつ下半身にボリュームが出てしまうことがあるためサロペットの片方のボタンを外し抜け感と大人の遊び心をつくっています。また、白のブラウスもキャンディのような形でそのままでも印象的ですが袖をまくってあげることでさらにすっきりとした印象に仕上げることができます。
このように、白に近いくらいの色のアイテムはよっぽど防寒対策をしないといけないくらい寒い日はともかく、ボタンを開けたり袖をまくったりして「抜け感」を演出することで太って見えるのを緩和させてくれます。特にオーバーサイズのパーカーやセーター、トレンチコートにおいては袖をまくるとかなりすっきりとしたおしゃれになるのでぜひ取り入れてみてください。ちなみにサロペットワンピース系も今回のようなフレアスカートタイプだけでなく様々なシルエットのものがありますから、こちらもみなさんのお好みに合ったアイテムで抜け感を作ってみてくださいね。