ファッションにおいて、一つのコーディネートにつき合わせるアイテムの色の数は3色以内であることがベストであり、色の数をある程度絞ることでまとまりのある上品なコーディネートができ、センスもより磨かれます。

 しかし、いざコーディネートを組んでみたのはいいけれど、すでにトップスとボトムスだけで3色あるいは4色以上になってしまったり、特に目立つような色が何色も施された柄物やパッチワーク系のアイテムにどんな色のアイテムを組み合わせたら良いのかがわからない…、などと手持ちのアイテムだけで組み合わせるとなると難しいと感じるケースは少なくはないと思います。今回は、コーディネートにおける配色でよくありがちな問題とその救済方法について紹介したいと思います。

配色の問題その1:コーディネートの配色がどうしても4色以上になってしまう

→ 4色以上のからなる多色配色のコーディネートは、色味やトーンによって雰囲気は変わってきますが、多色配色に少しでも抵抗を感じたら「白」を足してみるのがおすすめです。3色コーディネートに白がすでに入ってたら特に問題はありませんが、白を足してあげることですっきりとした印象にまとめることができます。白のおすすめアイテムとしては、デコルテが開いたブラウス、アクセントカラーとしてブーツやサンダル、バッグをそれぞれ1〜2点ほど持っておくと良いでしょう。ただし、白はニュアンスによって数えきれないくらいのパターンがあるため、選び方によっては手持ちのアイテムの色とのバランスが悪い場合もあります。したがって、可能な限り実物に近い色味を確かめておくのも大切です。

白のブラウスの例
白のブーツの例
配色の問題その2:色数の多い柄物アイテムに合わせる色がわからない

→ 柄物やパッチワーク系のアイテムは、ワンピースならまだしも使われている色の数が多いものほどコーディネートの難易度が上がります。この場合は、例えばそれがスカートなら一つの柄物アイテムに使われている色のなかから1色を選び、その色と同じ色のトップスを合わせてあげることでまとまり感が出ます。ただし、柄物でも色味や形が似ているからといって複数のアイテムを柄物同士で組み合わせたコーディネートは、とくに彩度が高いほどきつい印象になってしまう恐れもあるため、最初のうちは柄物はトップス・ボトムス・小物・シューズのいずれか一つだけに取り入れるのがおすすめです。

 今回は4色以上の多色配色によるコーディネートには白を足せばすっきりすることと、柄物アイテムの相手役としてはその柄に使われている色と同じようなものを選ぶとまとまり感が出るということをお話ししました。今後も培ってきたファッション知識だけでなく、読んでくださっている皆さんのお悩みについても一緒に考え、解決していくことに全力を注いでいけたらなと思っています。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA