前回より、自分の全体バランスを知るという目的から「自分の体型とそれに合うシルエット(見え方)」をテーマにしたシリーズ投稿をしています。
体型を知ることは、理想的でかつ自分らしいファッションを作るうえで重要な要素であり、自分の体型に合ったシルエットのコーディネートを知っていれば、服選びの失敗を減らすことにもつながるのです。逆に自分の体型をあまりわかっていない状態で服を選んでしまうと、サイズが合わなかったり、大きすぎてだらしのない印象になってしまいます。(自分の体型がどうこより、どうしても大きい服が着たい!と最初から思っていたのなら話は別ですが)
代表的な体型とされている「カーヴィ体型」「スレンダー体型」「ナチュラルファット体型」「オーバル体型」「ストレート体型」「マッスル体型」「トライアングル体型」の7種類を、それぞれの特徴とおすすめのシルエットをあげながら順番に紹介しています。なお、シルエットは形の特徴ごとに色分けされていますが、ここでは色が自分に合う合わないではなく、「自分の体型とシルエット(見え方)を照らし合わせてどうか」にフォーカスしながら見ていきましょう。
今回は、ぽっちゃりの「オーバル体型」についてです。
体型タイプその4:オーバル体型
<特徴>
・骨が細いタイプと、骨が太いタイプと両方に見られるが、いずれも全体的に肉づきがよくふっくらとした体型
・肥満度を表すBMIが「25」以上ある
<おすすめのシルエット>
・ウエストを絞ったメリハリ系(橙)の「Xラインシルエット」や「マーメイドシルエット」、「アワーグラス(砂時計)シルエット)
・下半身にボリュームがある下重心系(緑)の「Aラインシルエット」や「フィット&フレアシルエット」
オーバル体型の人は上図のようなシルエットがおすすめです。
オーバル体型の方は、ベルトでマークするなどしてウエストを絞ってあげるとシュッとして見えるので特におすすめです。ただし、きつく締めすぎてしまわないように気をつけましょう。ウエストマークは着痩せ効果もある簡単な技の一つですが、それがきつすぎると、肉感が強調されてしまい逆効果になってしまうからです。また、「オーバーサイズ」とも呼ばれるトップス(特にスウェットや形がしっかりあるもの)やウエストやゴムが緩いボトムスなどは、体のラインをより大きく見せてしまう恐れもありますから、店舗で直接購入を検討する際は必ず試着をするよう心がけましょう。ちなみに、ややオーバル体型に近い私も、昔は試着が面倒でささっと買ってしまうことが多々ありましたが、そういう時に限ってサイズが合わなかったり、イメージと違っていたりと心の中でしょんぼりしていました。
オーバル体型に限らずどの体型でもそうですが、試着できるところでは必ず試着して、全体のバランスを確かめましょう。オンラインの購入ではサイズが合わないこともあると思いますので、そのような場合は返品可能かどうかを購入前に確認しておくと良いでしょう。
さらに、服の袖やパンツの裾を1〜3回ほど折ってまくり、体の比較的細い部分(首・手首・足首)を見せてあげることで、着こなし度がアップし、垢抜けた印象になります。
オーバル体型に近いと思ったら、ぜひおすすめのシルエットをためしてみてください。「オーバル体型=太っている」と思いがちですが、最近はむしろ太っていることを個性で売れているアメリカの歌手や日本のお笑い芸人も多く見かけます。ですので、太っているからといって何を着ても似合わない、おしゃれになんてなれないと決めることに時間を費やすより、むしろそれを個性として「見える化」させるような意識に少しずつ替えていけたらいいなと思います。