突然ですが、皆さんは「おしゃれ」について考えたことはありますか?「おしゃれしたいなぁ…」とか「おしゃれしたいけど、何をどう着ていいかわからない」と根本的に悩むことだってあれば、「今度中学校の同級生と久々に会うからおしゃれをしていきたい」や「デートで今流行りのカフェに行くからおしゃれをしたい」と何かしら具体的な目的があるなど、おしゃれに対する考え方はさまざま。

 しかしここで重要なのが、おしゃれをしたくて考えてみたコーディネートが、あなたにとって「本当のおしゃれ」であるかどうか、ということです。

 たとえば、「デートで今流行りのヨーロッパ風カフェに行く」というシーンを仮に設定したとします。何をどう着ていけばそのカフェの雰囲気に馴染めるかなぁと悩みつつ、フェミニンカジュアル系のファッション雑誌に載っていたモデルのコーディネートとそっくりな服や小物を一式購入し、袖をまくるなどの着こなしまで似せて、ヨーロッパ風カフェに馴染むおしゃれコーディネートの完成。または、エレガント系のアパレルショップの入り口に飾られているマネキンが着ている服や小物をまるごと一式購入し、当日にそのマネキンが着ていた通りに着ていくだけ。

 これらのように、雑誌のモデルやお店のマネキンが着ているコーディネートの真似をし続けるのは、「本当のおしゃれ」としてありのままの自分を表現しているといえるのでしょうか?

 ファッション雑誌に載っているモデルやお店のマネキンが着ていたコーディネートが自分の理想や個性を100%以上引き出せるくらいグッとくる場合もありますが、自分の理想や個性、世界観に合っていないコーディネートを選んで真似をし続けるだけでは、前の投稿でもお伝えしたように偽りのコーディネートとになってしまい、本来出したい自分というものを出せなくなってしまいます。理想があって、ありのままの自分を服で表現したいのであれば、他人のコーディネートをコピーすることはおすすめできません。参考として少し取り入れる程度にしておきましょう。

 「本当におしゃれな人」とは、明確な理想がありつつ自分の個性や魅力、たとえそれがコンプレックスであってもプラスに受け入れ、それらを引き出すためには何をどう着るか実現に向かって努力をしている人、であるといえるのではないでしょうか。「似合う」や「他人からの評価」「診断」もそうですが、雑誌のモデルやマネキンのコーディネートをそのまま取り入れるのではなく、常に「自分はこういう色やデザインの服をこういう風に着て、こういう雰囲気な自分を出したい」というブレない軸があり、その実現に向かって挑戦し、失敗もしては努力を積み重ねていく。これをどれだけやれているかが重要です。外見だけでは中身なんてわからないと思いがちですが、自分の個性や魅力、世界観、雰囲気、与えたい印象、伝えたいメッセージを自分自身のファッションに込めまくるほど、周りから「おしゃれだなぁ」とか「素敵だね」と褒められる機会も増え、自分自身も納得のいく気分に浸ることができるのではないかと私は思うのです。

 「自分の理想やありのままをファッションに込めたい!」と思ったのであれば、周りからの評価や既存に頼ることを少しずつでいいから避けるようにしましょう。自分自身のペースで構いませんから、こちらの二つ前の投稿「パーソナルテイストについて考えてみよう」を参考に、自分の好きな色や柄、長所、好きな風景などを思いつくままにリストアップすることから始めてみましょう。なお、このことを「パーソナルブランディング」と呼んでいるのですが、今後はそういった自分の「好き」をファッションコーディネートにどう落とし込んでいけば良いのかを皆さんと一緒に考えていけたらいいなと思っています。

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