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現代のファッションアイテムは、形を指し示す名前で広く行き渡っているものもあれば、インパクトのある個性的なデザインが施されているものなど多数存在しているという事実は言うまでもありません。いろいろなデザインの服があるからこそ選ぶのも楽しく、自分の個性や魅力を引き出す重要な役割になってくれたりもします。

 しかし、服選びを楽しんでいる一方、それが一目惚れで買ったとしても家で着てみた途端「なんだかしっくりこない」、「思っている雰囲気と違った」などとへこんでしまうケースがあります。服を買った時に違和感を感じる部分はそれぞれあるかと思いますが、今回は「肩のデザイン」に着目し、服のなかでもトップスやアウターで肩の悩みを解決あるいは肩の形を生かす方法を見ていきたいと思います。

 皆さんは、肩のデザインが特徴的なトップスとしてどのようなものを思い浮かべますか?

形の特徴として一番思い浮かぶのは、可愛らしくて女性らしい印象のある「パフスリーブ」や、ジャケットやコートによく見られる「肩章」辺りが濃厚ではないかと思います。このように一般的によく見られる肩デザインのトップスを着ることで、どのような利点があるのか、さっそく考えていくことにしましょう。

 まず、ジャケットやコートによく見られる「肩章(別名:エポレット)」

幅2〜3センチくらいのバンド状の布を肩の内側でボタンまたは直接縫いつけられた肩飾りを示しています。18世紀中頃イギリス陸軍が銃や双眼鏡を下げるために付けたことが起源とされていますが、現在は制服や礼服で官職や階級をあらわすためにも使われているのだとか。

肩章付きジャケットの例

そんな肩章がついたジャケットは、がっちりとした肩を強調させる効果があるため、「狭い肩」や「なで肩」でお悩みの方におすすめです。また、元々「いかり方」のようにがっちりしている場合でも、肩を強さを生かすには好材料であるといえます。

 次に、Tシャツでよく見られる「ラグランスリーブ」

これはネックラインから脇の部分にかけて、斜めに布または色が切り替わっていて、肩と袖がひと続きになっているデザインをいいます。Tシャツだけでなく、スポーツウェアやトレーニングウェアにも使われていたりもします。

ラグランスリーブTシャツの例

ラグランスリーブのトップスは、肩をなだらかに見せ、横に広がる肩のラインを緩和させる効果があることから、いかり肩でお悩みの方におすすめです。また、元々狭い肩やなで肩のような場合でも、肩のなだらかさやゆるやかな縦ラインを強調させるには好材料といえます。

 最後に取り上げる肩デザインのトップスは、「パフスリーブ」です。

パフスリーブのトップスに関しては本当にいろいろなブランドで見かけることも多く、日常的に使えるアイテムとして少なくとも1着は持っている方もいるのではないでしょうか。

パフとは「膨れた、膨らんだ」という意味があり、その名前の通り肩先や袖口をギャザーやタック(布を重ねてつまんだ状態で縫われたデザインのこと)で絞り、肩や袖を丸くふんわりとさせたデザインを指します。ブラウスやワンピースに多く見られ、可愛いらしく女性らしさを引き立たせると同時に、肩や袖先に程よくボリュームを出してくれるため、狭い肩やなで肩をカバーしたい方には特におすすめです。ただ、外国のファストファッションブランドに多いのですがパフのボリュームが大きくてハリのあるようなトップスに関しては、肩幅の広さやがっちりとした肩が強調されやすくいかつい印象になってしまう危険性もあるため、着るシーンによっては注意が必要です。

 形にとらわれず、自分の想いで自分らしく服を選ぶことも大切ですが、自分の肩の特徴や肩デザインのトップスを少しでも知っておくことで、トップスやアウター選びの失敗も減らすことができます。今年は暑さが長引くみたいですが、ぼちぼち秋の支度を…と考えている方も多いと思います。自分の肩の形を知った上で、どのようなトップスやアウターを選んでいくか。自分のなりたいファッションを味方に暑さを乗り切っていきましょう!

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