駅ですれ違った女性が着ていたワンピース、ふと立ち寄った統一感のある建物、つい手に取ってしまうような色のラベルがついたペットボトル。私達は常に行動をしていると、その人が身につけている色や壁などの色が視界に入ってくると同時に、その色からふと感じたことや何かしらのメッセージを受け取ったりすることがあります。その色の印象が強いほど、記憶に残りやすいものです。逆を考えれば、私達が普段何気なく身につけたものでも、外に出ればその色でいつの間にか周りに印象を与えていたり、自分自身の気持ちをコントロールできたりもします。そんな訳で今回は「色」について考えたいと思います。色が持つ性質、身につける人の心理、印象、効果など自分と周りの観点で紹介していきますので、ぜひこの機会に色の意味を知り、ご自身のパーソナルテイストやコーディネートの参考にしていただけますと幸いです。ここでは「赤色」と「黄色」について説明していきます。
1、赤色(レッド)

いちご、炎、バラ、口紅の色でもある赤。
実はそんな赤色には「もっと自分を見てほしい」とか「派手なものが好き」といった潜在意識があり、ポジティブな気分になりやすい色でもあります。赤色のものを身にまとうことで、周りには情熱的で勇ましくリーダーシップがある印象を与えることができます。ちなみに特撮や戦闘系アニメの主人公が着ている服は赤い色が多く見受けられますが、これは仲間をまとめる役としての存在感を出し、情熱的で諦めない姿勢を見せたいという気持ちが込められているのです。

このように、活き活きとしている様子や物事がはっきりしている様子、情熱と興奮に満ち溢れている様子を出せるのが赤色の特徴であるといえます。
2、黄色(イエロー)

イチョウの葉っぱ、レモン、菜の花の色でもある黄色。
実はそんな黄色には「楽しい気分を味わいたい」とか「人と話すのが好き」といった潜在意識があり、緊張している自分をほぐす効果もあります。黄色のものを身にまとうことで、明るくてユーモアのある、積極的で好奇心旺盛な印象を与えることができます。また、黄色は目立つ色でフレッシュな雰囲気もあることから小学一年生の通学帽子にも採用されていることが多いです。
このように、自分や周りを明るい気分にさせ、新鮮な空気を与えてくれるのが黄色の特徴であるといえます。

赤と黄色は温度が高いことをイメージさせる暖色系ではありますが、いずれかの色も身につけるあるいは両方でも着ている色の割合によって異なる性質や効果があるのです。ただし、ビジネスシーンや初対面の人に会う際の服装では、赤色だときつく攻撃的な印象に、黄色だと幼く気をつけた方が良い印象に見られてしまう恐れもあるため、注意が必要です。色選びは、立場を考えることも大切です。