ファッションにおいて、一色だけの無地のアイテムだけにとどまらず複数の色や形によっって構成された柄物のアイテムを合わせてあげることは自分を個性や世界観をありのままにかつ立体的に表現するには欠かせない手段です。現代の生活では、我々が着るアイテムだけでなくカーテンやマットなどといったインテリア用品や建物の壁においても独創性のある柄が使われているのをよく目にします。そこで今回は、ファッションアイテムで特に代表的な柄の特徴と、おすすめの着用シーズン(季節感)について紹介したいと思います。おすすめの着用シーズンは、その柄に使われている色やモチーフなどで季節感をより演出できるものとしていくつか取り上げてみたいと思います。「おしゃれは季節の先取り」ともいいますから、これを機に季節先取りコーデを目指してみるのもありですね。ちなみに、前回の投稿では「花柄(ボタニカル柄)」「チェック柄」「アニマル柄」「ノルディック柄」「迷彩柄(カモフラージュ柄)」についてお話しました。では今回取り上げる柄をさっそく見ていきましょう。
6、ストライプ柄

線が縦方向に並べられている柄を一般的にストライプ柄と呼んでいます。線の形や幅、色や間隔によって印象もガラッと変わり、そのデザインによっては体型を縦ラインに見せたり、仕事ができるクールな印象を与えたりするのに効果的です。ただし、季節を問わない柄ではありますが必ずしも万能とはいえません。着ているアイテムのうちストライプ柄が占める割合や面積、素材によっては縦ラインの効果が減少して見えてしまう場合があるからです。また、リブニットなどのストレッチ素材が効いたトップスやスカートは、体に密着しラインを拾いやすいことから、ストライプの線も伸びて逆に体型を強調してしまう恐れもあるため、着痩せまたは縦ライン効果を狙いたい場合にはおすすめできないアイテムです。
7、ボーダー柄

ストライプ柄に対し、線が横方向に並べられた柄を一般的にボーダー柄と呼んでいます。線の形や幅、色や間隔によって印象もガラッと変わり、そのデザインによっては体型を横ラインに見せたり、可愛らしいカジュアルな印象を与えるのにおすすめです。
8、ペイズリー柄

バンダナやスカーフでよく見られる柄としておなじみのペイズリー柄。この「ペイズリー」とはいわゆる「勾玉」のことで、それがいろんな方向に散りばめられた柄なのですが、菩提樹や糸杉、ヤシの葉や生命樹をモチーフにした、ペルシャやインドのカシミール地方が由来とされています。現代ファションにおいてのペイズリー柄は植物系の柄ではありますが、デフォルメが強いものも多く、その多様性から季節を問わない柄としてさまざまなファッションアイテムに取り入れられています。
9、ダマスク柄
最近大人の男性や女性によく見られる、上品でかつクラシカルな印象があるダマスク柄。ダマスク柄は一般的に花や果実シルエットを単色または2色で描いたものを大胆につなげた模様を指し、イスラムの伝統的な織物からなる絨毯が由来とされています。以前は絨毯の特徴から秋冬に着るのが流行りとされてしたが、最近は季節を問わず春夏向けの素材でできたアイテムも数多く出回っているようです。
柄の種類は他にも、着物や風呂敷によくある日本伝統の和柄や、西洋あるいはアフリカやアジア発祥の柄など数多く存在しますが、前回と今回において日本のアパレルで頻繁に出ている柄の中から代表的なものだけを紹介してきました。
また、柄物のアイテムは旅行や大切な方との特別なお出かけを目的としたコーディネートに取り入れるのはもちろん、持っているだけで気分も上がりますし、近場のスーパーなどのちょっとしたお出かけでも気分を彩ってくれます。ちなみにもっと柄について奥深いものを知りたいを思われた方は、私のおすすめポケットブックをのせておきますので、ご自身の表現等にお役立てください。そして、今後は2023年9月中旬に開設予定のInstagramと併せて個人的におすすめの柄アイテムを着用したコーディネート画像も投稿していこうと考えておりますので、そちらもぜひチェックしてみてくださいね。
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