私はInstagramで日常的なあるあるをテーマにしたアカウントをフォローさせてもらっているのですが、ある日このような投稿が目に飛び込んできました。
「服はたくさんあるのに、着る服がない」
この文章と独特なイラストを見た瞬間、手持ちの服との相性やコーディネートよりも、直感かつ適当に服を選んでいた頃の自分を思い出してしまいました。また、急いでいる時ほど出発までの時間に気をとられ、何をどう組み合わせて着ていけば良いのがか余計に分からなくなってしまっていた時もありました。皆さんも、このような不思議な現象を受けた経験はありませんか?
一見不思議な現象に見えるものの、これはファッションにおける典型的な問題であってしっかりと原因を把握し改善し実践すれば、そこまで困るようなことではありません。今回はそんな「着ていく服がない問題」にありがちな原因と改善策を一緒に見ていきたいと思います。
原因その1:「動きやすい」「無難」「安かったから」などを理由に買ったものだけになっていないか
要は日常のコーディネートよりも「着られるしこれでいっか」といって現実や実用性、経済的負担を優先して選んでいる場合がこの原因にあてはまるのではないかと思います。着こなしによって話が変わってくる場合もありますが、このような「着られる服」だけがクローゼットの大半だと、そればかり増えてしまいコーディネートも垢抜けないイメージを作ってしまいます。

→この改善策として、「着られる服」の中からシンプルかつ肩や腰に巻いたりすることができるようなアレンジ性のあるものを脇役アイテムとし、「着たい!」と思えるような鮮やかな色や柄物を主役アイテムとしてバランスよく分けることを意識してみましょう。「着られる」ことだけを理由に揃えたアイテムでコーディネートが成立する場合もありますが、それはあくまでコーディネートに計画性があるかないかによるもの。どう着たいのかを事前に明確化させ、それは主役か脇役か見極めながら服を選んでいくことが大切です。
原因その2:似たような色やデザインの服ばかり買っていないか
「ショッピングモールでたまたま見つけた、小さなロゴが入った白のTシャツ。可愛くて欲しいけれども1週間前に似たようなTシャツを買ったばかり…、と悩んだ挙句気づいたら似たような白いTシャツだらけになっていた」、というケース。白のTシャツは万能なため何枚でも欲しくなるという気持ちは分からなくもないですが、似たような色や柄、デザインを集中的に集めてばかりではコーディネートも似たような印象になってしまいマンネリ化しがちです。私も昔はそうでした。

→マンネリコーディネートを解消するためには、まずは似たようなアイテムがすでに3着以上ある場合は断捨離をし、手持ちとは異なる色や柄、デザインの服に挑戦してみることを視野に入れてみましょう。今まで白のフェミニン系な服しか似合わないと思っていたのが、意外にロゴが入った青のカジュアル系パーカーも合う気がするなど、挑戦を繰り返すことで新たな発見もあるかもしれません。また、新しい服を買うのに最初は抵抗があるなと思ったら、差し色として小物を取り入れてみるのもおすすめです。
原因その3:お気に入りの服に合わせる服を連鎖的に買っていないか
これは考え方にもよるのですが、手持ちの服や着回しよりも「今度ピンクのブラウスを買うから同時にデニムスカート白のカーディガンとショルダーバッグも買う」みたいな感じで新しく気に入った服を買ってはそれに合わせるための服も同時に買うことの連鎖になっていたら、当然ですが服はどんどん増えていきます。

→お気に入りの服に合わせるためだけに買ったものが、例えば洗濯中で着られない場合、代わりに合わせるアイテムに苦戦してしまうことがあるのではないでしょうか。そうならないために、服を新たに買うことにこだわろうとせず、事前に手持ちの服で合わせられないかをよく確認しておくことが大切です。「服を買う!」と決めたら必ず手持ち服との相性を考え、作りたいコーディネートを最低3通りほどイメージさせておくと良いでしょう。手持ちの服でなんとかなる場合もあります。
<参考文献はこちらです>
服に対する考え方は人それぞれで、何をどう着ていくかは気分次第ではありますが、自分らしく本当のおしゃれを目指したいのであれば、服はたくさん買うよりそれが自分のなりたいイメージに合っているか、丈夫で長く着ていたいと思えるかどうかが重要です。いわゆる「量より質」、ということですね。